泡:舞阪くんがひさしぶりに天色くんに再会できたのが嬉しすぎて、天色くんの初めての友だちの前での公開処刑(※告白)やらかしたあとの海影くんと天色くん。↓
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あの男はさも当然そうに『俺との予行演習』だと言った――『なあ天色くん、君はぬかりのない男だから、俺という〈友だち〉への友情に報いるための実験をしているんだろう』。大真面目な顔をしてそう言いきったのだ。
「あいつにはわからないんだよ」
天色は心底うんざりしている。
「だって舞阪くんには、生まれてこのかた親も兄弟も恋人も友だちもいたことがないんだもの。人の繋がり方の区別なんてつかないんだ。それにどんなことでも強かったり大きかったりするほど良いに違いないんだって、子どもみたいに本気で思ってる」
めったに形を変えない心が珍しく動きだした喜びを、舞阪はいちばん強い言葉にくっつけて表現したがったのだ。身のまわりに今までなかったものだという点では、宿敵だろうが家族だろうが友だちだろうが恋人だろうが同じだ。
「香純くんはびっくりしただろうけど、ぼくもいっしょなんだよ」
「あんな妙ちきりんな奴に似てるところが、優にあるとは思えないけどな」
「いや、君だ。君たちが目の前に現れたおかげで、ぼくの世界はまるきり違うものに変わってしまった。笑いかけられた、たったそれだけのことでね」
天色は照れくさそうにはにかんだ。こいつこそ、こうやって笑いかけてやるだけで人生が変わっちまう奴がいくらでもいそうなくらいに可愛い笑顔だ。
「そりゃ、できるなら彼の友だちになってやりたいとは思うよ。でもあいつは人の話を聞かないから、難しいだろうね」
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という具合で、20周年にちゃんと妄想をまとめて本を作ってお祝いできますように、ユージンちゃん(リアリスト)が、ffさん(デュエリスト)に友だち宣言をするお話を妄想ジンしています。とてもたのしいです。なかよく。
人間名はおたがいきちんとくんづけで名字で呼ぶ舞阪くん天色くんとかめっちゃかわいいと思います…(同じ部活の友だち感)
あと部位損壊したせいで、しかたなく壊れたユージンシリーズ女子のパーツを一時拝借していたところ、「女の子」と「ユージン」と「好き」がこんがらがって思春期がいっぺんにやってくるffさんフォルユをとても書きたいです。
交配実験用の体だったりしたら、頭は処女で体はプロという天使の可能性が怖い